神経リハビリテーション領域の文献紹介

脳性麻痺患者の痙縮に対するrESWTのランダム化比較試験(Vidalら、2011)
文献要約
研究の背景
脳性麻痺では痙縮(筋緊張の亢進)がよくみられ、日常生活や動作機能に影響を与えます。研究者らは、非侵襲的なアプローチとして拡散型圧力波に着目し、その有用性を検討しました。
研究デザイン
- 脳性麻痺患者15名を対象
- 合計40筋を評価
- ランダム化プラセボ対照試験
- 週1回、計3回の拡散型圧力波を実施
- 関節可動域(ROM)とAshworth Scale(筋緊張評価)を評価指標として使用
主な結果
研究では、
- 拡散型圧力波を施術した群はプラセボ群と比較して有意差が認められた
- 筋緊張評価(Ashworth Scale)の低下が観察された
- 関節可動域の改善が観察された
- 結果は少なくとも2か月維持されたと報告されている
安全性
報告された有害事象は、
- 軽度の皮下出血
- 点状出血
- 軽い施術時痛
であり、いずれも一過性で消失したとされています。
著者らの結論
著者らは、
拡散型圧力波は脳性麻痺患者の痙縮に対して、プラセボより良好な結果を示した
と結論付けています。また、効果は約2か月持続し、3か月頃には減弱する可能性があると考察しています。
【引用】Vidal X, Morral A, Costa L, Tur M. Radial extracorporeal shock wave therapy (rESWT) in the treatment of spasticity in cerebral palsy: a randomized, placebo-controlled clinical trial. NeuroRehabilitation. 2011;29(4):413-9. doi: 10.3233/NRE-2011-0720. PMID: 22207070.





