ユーザーインタビュー ひとら整形外科リハビリクリニック

開業時の“差別化”をどうつくるか
──ひとら整形外科リハビリクリニックが語る圧力波治療の活用術
ひとら整形外科では開業にあたり、地域のニーズに合った診療体制を検討する中で、『物理療法をより戦略的に活かす』と いう方針のもと、拡散型圧力波治療器の導入を決めました。
院長とリハビリスタッフに、導入の背景や日々の運用の工夫、活用して感じた“ 手応え” を伺いました。
開業にあたり、本機器(拡散型圧力波治療器)を導入しようと思われた理由を教えてください。
院長:開業にあたり、「当院らしさ」を明確にしたいと考えました。
以前勤務していた病院で物理療法の選択肢として拡散型圧力波には触れており、患者さんからのニーズも高かったため、開業時には必ず導入したいと考えていました。実際に大阪で複数の拡散型圧力波治療器を検討する過程でも、やはり患者さんからの期待が大きいことを再認識したことが最終的な決め手となり、当院の特色の一つとして物理療法の幅を広げる意味でも採用しました。

EMS社 SWISS DOLORCLASTを選ばれた理由は?
院長:以前勤務していた病院で使用していたのは別メーカーの機種でした。開業にあたり複数の機種に触れる機会がありましたが、EMS 社の機種はしっかりとエネルギーが伝わっている手ごたえがありました。また、リハビリ室の現場での運用を想定した際、操作ステップが直感的でスタッフが取り入れ易い設計であったことも導入を検討する上での判断材料になりました。機器の選定にあたっては、院内での取り回しやすさ、安全性、リハビリプロセスとの親和性といった、運用面での要素を総合的に評価して選定をしました。
拡散型圧力波とその他の物理療法(牽引、低周波、超音波など)はどう使い分けていますか?
院長:拡散型圧力波以外の物理療法機器は、牽引装置、低周波治療器、超音波治療器の3 種類のみを導入しています。症状の部位や状態、治療計画に応じて適切な機器を選択しています。拡散型圧力波は基本的には足底腱膜炎、外側上顆炎など“ 腱付着部の炎症” に対して積極的に使用しています。筋膜リリースを目的として首や腰に使うことも多いです。
前川PT:物理療法機器はそれぞれ作用の特徴が異なるため、運動療法を行う前のコンディショニングや、筋緊張を緩和して動きやすさを引き出すためのサポートとして活用しています。 循環改善には従来の低周波治療器も有効ですが、特に頸部や肩周りなど、筋緊張が起こりやすい部位に対しては、最近では拡散型圧力波を選択するケースが増えています。
玉垣PT:筋/ 腱障害に対して圧力波を選択することがありますが、施術後の反応には個人差があるため、経過を確認しながら進めています。その他の物理療法については症状や状態に応じて使い分けており、適応に迷う場合は院長と相談しながら判断しています。
来院される患者層と主訴の傾向は?
院長:午前中はご高齢の方が多く、膝や首、肩、腰などの変性疾患が中心です。特にホームページ等で私が脊椎を専門としていることを知って来院される方が多く、首/ 肩こりや腰痛にお悩みの方が多く来院されます。 午後はスポーツをしている若年層の来院が増え、腰椎分離症や腰痛、捻挫、肉離れなどの怪我も多くなります。
前川PT:競技でいうと野球、ラグビー、バスケットボール、サッカーの方が多く来院されます。
玉垣PT:近隣の小、中学生が多く来院されており、主訴としては野球肘をはじめとした成長期のスポーツ障害が比較的多いです。

拡散型圧力波治療で印象に残っている症例はありますか?
院長:他のアプローチで変化が出づらかった下肢の難治性腱炎の患者さんへ拡散型圧力波を使用した経験がありました。足指(末節骨)の偽関節の患者さんへの使用経験もあります。
前川 PT:低周波治療や運動療法を受けていても慢性的な肩こりで悩んでいた患者さんへの使用も何例か経験しました。拡散型圧力波が戦略的なリハビリになりうる可能性を感じました。
玉垣 PT:徒手的なアプローチで十分な変化が得られにくかった方に圧力波を使用した際、普段とは異なる感覚の変化があったというお声をいただいたことがあり、印象に残っています。
院長:私は脊椎を専門としているため、当院には首 / 肩コリや腰痛の患者さんが多く来院されます。特にストレートネックや頸椎の後弯がみられる方には、拡散型圧力波を処方していることが多いです。そして、「拡散型圧力波治療を受けてよかった」とリハビリを卒業されるケースも多いです。
効果が出るまでの回数や頻度はどのようにお考えですか?
院長:来院時の状態や生活習慣に左右されるため、頻度は一律ではありません。持続性も姿勢や生活習慣により異なるため、週1 回の受診が必要な方もいらっしゃいます。
リハビリ計画に合わせて、拡散型圧力波と運動療法と組み合わせた継続的なアプローチが大切だと考えています。 拡散型圧力波をより戦略的に活用する、という当院の特色をもって、患者さんには満足して笑顔で帰っていただけるよう努めています。
導入後の運用面での変化はありましたか?
院長:開院当初から活用していましたが、リハビリスタッフからの利用希望が予想以上に多く、院内の稼働率が非常に高い状態でした。そのため機器を増設し、複数台で運用しています。当院では自由診療ではなく、開院当初は物理療法の一環として、現在は1 単位20 分の運動器リハの一環で提供しているため、保険診療で受けられる点も患者さんに好評です。
私たちとしては、いかに患者さんが良くなっていくかということを第一に考え、患者さんの“ 声“ を大切にしています。患者さんのご意見や使用時の体感を丁寧に伺いながら、禁忌事項を除いては、より前向きに使用検討しています。また、ホームページなどで調べて来院される方や、口コミで来院される方も増え、リハビリスタッフは開業当初の2 名から現在は8 名に増えました。『物理療法をより戦略的に活かす』という方針において重要な位置を占めていると思います。
今後、試してみたい症例はありますか?
前川PT:急性期の腱/ 筋損傷へのアプローチに興味はありますが、まだ慎重に経過を追っている段階です。当院では、現在は安静や微弱電流による治療を軸とすることが多いですが、今後検討したい分野として関心を持っています。
玉垣PT:今後は、スポーツ障害をはじめとした局所的な痛みを訴える症例に対して、症状や経過を踏まえながら検討していきたいと考えています。実際に、腸脛靱帯周囲の痛みを訴える患者さんに使用し、良好な経過を経験したこともあるため、今後も院長と相談しながら慎重に活用していきたいです。
最後に、拡散型圧力波治療を導入したことで得られた所感をお聞かせください。
院長:患者さんが「良くなった」「楽になった」と笑顔で帰っていただけることが一番の喜びです。
本機器は若いアスリートからご高齢の方まで幅広い患者層にフィットし、患者さんの状況に合わせて戦略的に活用できます。 治療の選択肢が広がったことは、当院のコンセプトである「来て良かったと思えるクリニック」の実現に大いに役立っていると感じています。
お話を伺った方

右:院長 人羅 俊明先生
神戸大学医学部 卒業
神戸大学医学部附属病院 勤務
香川大学医学部附属病院 勤務
聖隷浜松病院 勤務
2022 年 ひとら整形外科リハビリクリニック 開院
左:理学療法士 JSPO-AT 前川 卓也先生
関西総合リハビリテーション専門学校 理学療法学科 卒業
聖隷福祉事業団 勤務
2022 年 ひとら整形外科リハビリクリニック 入職
中:理学療法士 玉垣 雄士先生
徳島健祥会福祉専門学校 卒業
回復期病院・整形外科クリニック・訪問看護ステーション勤務
2025 年 ひとら整形外科リハビリクリニック 入職
※当インタビューの内容は、いずれも患者さんご本人の感じ方によるものであり、本機器の作用や治療効果を示すものではありません。また結果を保証するものではありません。





